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インバウンド市場の成長

この10年、仕事を通じて、インバウンド市場を見てきましたが、注目され始めたのは、ほんの3,4年くらいです。

10年前は、ごく僅かな企業しか来日観光客をターゲットにしたビジネスをしていませんでした。ある意味、この時期は、ニッチな分野ですが、企業が独占できる状態でした。 2011年の東北大震災で、一時は、その僅かな企業も倒産に憂き目に遭いました。その後、流れが大きく変わったのは、安倍政権が訪日外国人旅行者を4000万人とする目標を打ち立て、毎年、来日観光客が増加し始めたことでした。

拡大を続ける訪日外国人観光客

訪日外国人観光客

2011年は621万人から、2013年。2013年には、1036万人と初めて1000万人を突破。2014年は29%増の1341万人、2015年は47%増の1973万人と大きく増え、2016年には22%増の2403万人と初めて2000万人の大台に乗せたました。 この頃から、「爆買い」「民泊」という名前がメディアで取り出されるようになる、誰もがインバウンドビジネスに注目し始めるようになりました。

インバウンドビジネスの現状。

インバウンドビジネスが注目され始めて、雨後の筍のように多くの企業が、この分野へと参入してきました。が、多くの企業は、まだ手探り状態です。

外国人が何を本当に欲しがっているのか?どんなことで困っているのか?どんなサービスを求めているのか?この答えは、なかなか出せていません。なぜなら、その答えを日本人が見つけようとしているからです。答えは、外国人のみが知っていることで、 直接、外国人に聞くしかありません。最も良い方法は、外国人の社員を雇い、彼らに協力してもらうことです。訪日外国人客は、今後、伸び続けていくことでしょう。そして、これまで注目されてこなかった 地方や伝統工芸品などにも大きな市場チャンスが生まれることでしょう。

地方の可能性

大久野島

余談ですが、私の友人のフランス人が先日、2週間の予定で日本に恋人と旅行しに来ました。 驚いたのは、彼らの旅程の中に、広島県の大久野島が入っていたことでした。非常に辺鄙な場所にあるので不思議でしたが、海外では、どうやら、「うさぎの島」ということで人気になっているようです。 私は、幼少期、この島の近くに住んでおり、地元の人にとっては、戦時中の「毒ガス工場の島」として、知られた辺鄙な島でした。 それが今、海外では、「うさぎの島」として、観光客を惹きつけているのです。

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